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個人事業主の口座開設|法人口座とは?選び方から屋号のデメリット

個人事業主の口座開設のメイン図
こんにちは。東京都中央区日本橋茅場町の税理士 高橋輝雄(@teruozeimu)です。
 
この記事では「法人口座」について記載致します。
私も独立した際にはビジネス用の口座であるいわゆる「屋号口座」を開設いたしました
 
独立するまではもちろん個人口座しか持っていませんでした。
 
今回は、「個人事業主の口座開設|法人口座とは?選び方から屋号のデメリット」について解説していきたいと思います。
 
 

法人口座って何?

通常の株式会社だと「会社名+代表者名」で会社設立時に作ります。
(とはいえ最近は代表者名は通帳に記載されなくなりましたね。)
 
実は個人事業主(フリーランスとかも含まれる)も屋号+代表者名で口座開設できます。
 
税理士って2人いないと法人作れないんですよ。作っても仲たがいしたり、パートナー税理士が亡くなってしまったら解散のリスクがあるので自分は個人で経営しています。
 
その場合だと銀行側では個人事業主も「法人」扱いなんですね。
 
しかし、中には個人口座で運用している個人事業主さんも多いです。
その他に信用性などの問題から事業用の口座を開設されていらっしゃる方も多い印象です。
 

屋号口座のメリット・デメリット

私は個人口座に入金していただくのも何となく忍びないしな~と思って屋号口座をつくりました。

しかし個人事業主やフリーランスになったからと言って、必ず屋号口座を作らなくてはいけない。という訳ではありませんよ。

私は作ってよかったな~と思っているのでここでは実際に屋号口座を作った私が感じたメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。

メリット

  1. 事業とプライベートをはっきりわけられる
  2. 税理士にプライベートの通帳を見せなくてすむ
  3. 信用を得られやすい

 

①事業とプライベートをはっきりわけられる

個人事業主やフリーランスの方は、経理もご自身でされている方も多いですよね。

事業とプライベートの口座が別れていれば管理が楽になりますし、経費系をすべて事業用口座にまとめられます。

例えば、仕訳を登録する際口座を一緒にしていると「これは事業のもの」「これはプライベートのもの」と1件1件確認しなければならず、手間と時間が掛かってしまいます。しかし口座を分けておけば「この通帳のデータは全て事業のもの!」とスムーズに仕訳を登録できます。

他にも口座を分けておくと、事業に関する過去の入出金なども見やすいです。

②税理士にプライベートの通帳を見せなくてすむ

税理士事務所に経理を依頼している場合、通帳のデータを提出する必要があります。

口座をわけておくと事業用の通帳データだけ提出すればいいので、プライベートの通帳を見られなくてすみますね。

信用を得られやすい

ご自身が商品を購入し、振込する立場になった場合、個人名義の口座より屋号口座の方が安心感がありませんか?

特に相手が見えない事業の場合、商品の支払先が個人名義の口座よりお店の名前が入っているだけで安心して振り込むことが出来る気がします。

相手が見えない取引の場合は、特に不安感が強くなると思いますので不安を与えずに済みますね。

デメリット

  1. 税務署に開業届を出す必要がある
  2. 会社印が必要

 

①税務署に開業届を出す必要がある

屋号付きの口座開設の場合、税務署に開業を知らせる開業届を提出します。

左図のように開業届に屋号を記入するところがありますので、屋号付きの口座開設をしたい場合は決めてから開業届を提出した方がよいでしょう。

もちろん、空欄での提出でも構いません。次回の確定申告時に記入しても問題ありません。

(画像の出典:国税庁『個人事業の開業・廃業等届出書(提出用・控用)』)

②会社印が必要

ビジネス用の印鑑を持つメリットは、社会から信用を得られることですかね。開業届の提出時や、契約時、請求書を送る時など、ビジネスには色々な場面で印鑑が必要になってきます。

余談ですが、私はつい最近息子の保育の必要性を証明するのに、区役所に提出する書類に会社印を押しました(笑)確かに高橋の印よりは少し箔がつくかも?しれないですね(個人の感想です)

当然ですが、屋号付きの口座開設の場合も会社印が必要になりますので作成しなければいけません。

 

法人口座の選び方(高橋輝雄の場合)

貯金箱の豚
実際に口座開設時には私は幾つかの銀行を比較しました。

埼玉りそな銀行

・法人口座は何もしなくても月2,000円程度口座費用が発生
 
何もしなくても費用発生。。たかが2,000円されど2,000円。
特に独立したての個人事業主にとってはクラウドストレージ並みの料金は何となく納得いかず。
 
という事で、まだ頻繁に事業用口座を使うかも分からなかった(使わないと生活成り立たないんだけど)ため却下。

三菱UFJ銀行

  • もともと中小企業にさえあまり興味がない銀行なので、やや敷居が高い。
  • 書類提出も調べたところ多い。
  • 更に当時の住まいである埼玉県の八潮駅周辺には支店も出張所も存在しないというありさま
都内の一般企業の頃から使って慣れ親しんできたのですが、泣く泣く却下。

三井住友銀行

  • こちらも埼玉県の八潮駅周辺に支店も出張所もない。
  • しかしながら無料でネットバンキングが利用可能
  • 個人口座のようにVISAつきのキャッシュカードは作れない(泣)
やはりネットバンキングを無料で使えるというのは大きい。
 

私が着目した点

「銀行ごとに維持手数料が異なる」ということに注意して選びました

 

銀行を決めた

結局のところ三井住友銀行で開設致しました。
キャッシュ―カードをそのまま法人カードとして利用できると思っていたがために、法人用のクレジットカードを探すハメに…。
 
しかしながら、サクっと開設自体はできました。
 
口座開設される場合には、どこの銀行も税務署への開業届と会社印は必要となるので、それはかならず提出及び作成してから銀行に行きましょう!
 
けっこう個人事業主だと税務署への届出を出していないという人も多いですからね。
法律上は「遅滞なく」(すぐに)出すという事になっていますからね~。
 
今思うと面倒な点もあり、別に個人口座でも良かったのかな~とかも思います。
ただ、経費系をすべて事業用口座にまとめられた、事業とプライベートをはっきりさせられたというのはありますね。
 
これから開業しようとしている個人事業主さんやフリーランスの方の参考になれば幸いです。

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ABOUT US
高橋 輝雄
税理士・FP・元SE。アフィリエイトなどのネットマネタイズも日々研究し、HP・ブログ運営も自らの手で行っている。また、「税務のことをいかに一般の人に分かりやすく伝えるか?」という事を大事にしている。個人事業主と中小企業の顧問や税務調査立会に定評がある。情に厚く大変涙もろい。