お問合せ、ご相談のお申し込みは以下「問い合せフォーム」をご利用ください。

アフィリエイトの税金計算

こんにちは。東京都中央区日本橋茅場町の税理士 高橋輝雄(@teruozeimu)です。

アフィリエイトで収入が得られるようになったら、原則として確定申告が必要です。
では、この税金の計算はどのようにするのでしょうか。あなたは税金計算の仕組みをご存知でしょうか?

報酬額が積み重なってくると確定申告の時の税金もどんどん上がっていきます。
所得税は所得金額が多いほど右肩上がりの税金なんですよ?

所得金額は、アフィリエイト報酬などの収入から必要経費を差し引いて算出します。

あまり興味は無くても、自身のお金が納税によって減るので一度きっちりと覚えておきましょう。

アフィリエイトでかかわってくる税金は大きく2つ

アフィリエイトで金額が少額の頃からでもかかわってくる税金というのは2つあります。

  • 所得税
  • 住民税

所得税は確定申告をすれば良いものであり、また住民税は税務署に確定申告した情報があなたの住む市区町村に送られて計算されます。

所得税は税率が5%から始まり、所得が大きいほど税率が上がりまして、最大で45%にもなります。
住民税はほとんどの場合10%と覚えておいてください。

ですから所得金額がかなり大きければ所得税と住民税を併せて半分ぐらい税金で持っていかれるという事になります。
それだけ税金が大きくなってきますと、税金を真面目に使ってくれないと怒りがこみ上げてきますね。

アフィリエイトの税金計算の方法

それでは具体的に税金の計算を見ていきましょう。

とにもかくにもまずは収入を把握する

アフィリエイト収入による税金計算ですが、まずは、1年間にどのくらいの収入があったかを確認します。

個人が確定申告をする場合は、その年の1月1日から12月31日までの収入について計算しますので、この期間にASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)から得られた収入を、ポイントなども含めてすべて合計します。

確定報酬を収入としてます。というのも未確定報酬で計算してしまうと、損をする事もありますからね。

中には現金の入金で収入を計算している方もいらっしゃいますがこれは誤りです。というのも先ほどの述べたように1月1日~12月31日の期間で計算しますから。ASPの入金は1ヶ月~2ヶ月ほど遅れがありますのでご注意ください。

特に収入の計上漏れは税務署が一番目を光らせています。

経費が多いほど所得は少なくなる。

つぎに、そこから必要経費を差し引きます。この必要経費が多いほど所得は小さくなりますね。
必要経費は、パソコン関連の費用や、ネットの接続代金、スマホの利用代金、勉強のための書籍代などが挙げられます。

また、自宅で作業をしている場合は家賃や光熱費など家事関連費といわれるものの一部を経費にできる場合があります。

どの程度を必要経費にできるかは、使用実態によって異なりますので、たとえばパソコンはどの程度仕事に使い、どの程度プライベートで使っているかなどを分けて考える必要があります。

家賃や光熱費についても、仕事で使うスペースはどのくらいか、電気を使っている時間は何時間くらいなのかを確認します。按分方法が具体的なほど税務署の調査があった場合でも有利です。こちらも胸を張って説明できますから。

所得の金額や副業だと確定申告をしなくて済む場合もあります

収入から経費を差し引いたものがその年の所得となります。この金額が、他に収入がない人の場合には38万円以下、給与収入のあるいわゆる副業の場合は20万円以下であれば原則的には確定申告は不要です。

 

ただし、税務署からは収入の状況はASPなどから情報が回ってきて分かるとしても経費の状況は分かりません。であれば税務署としては収入があるのに確定申告していないように見えるとも言えます。ですから私は所得が0円でも確定申告を行っておくことをおススメしています。

アフィリエイトは事業所得または雑所得

所得税は10種類の区分がありますが、アフィリエイトの収入は事業所得または雑所得となります。そして他の所得と合算して総合課税となります。事業所得であれば青色申告する事により10万円もしくは65万円の特別控除が受けられます。

青色申告特別控除は収入から経費を引いてそれでも所得が残っていれば使えます。

この辺は実際に所得が出るようになったら考えても良いですが、もし事業所得として申告したいならば開業届なども税務署に提出する必要があります。

所得控除でさらに所得が少なくなる

所得が出たらそれに税率をかけるわけではありません。所得からさらに引ける所得控除というものがあります。

  • 基礎控除…誰でも使えます。38万円(2019年現在)
  • 社会保険料控除…国民年金や厚生年金、健康保険の支払いが控除できます。
  • 小規模企業共済等掛金控除…小規模企業共済等掛金控除やiDeCoに入っていれば使えます。
  • 地震保険料控除…地震保険があれば使えます。
  • 生命保険料控除…生命保険があれば使えます。最大12万円
  • 寄付金控除…ふるさと納税など

これらは所得から引けますので、所得があっても所得控除で0円になるという事も十分に考えられます。
だからこそ確定申告はしっかりすべきですね。

課税所得に税率をかけて税金が計算される

ようやくここまで来たら税金が計算されます。所得から所得控除を経て課税所得になります。単純に「税金をかける所得」という意味です。

この課税所得によって税率が異なるんですね。

所得税の速算表

国税庁より引用(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm)

以上のようにして所得税が計算されます。

住民税は課税所得まではほぼ一緒であり、最終的な税率がほとんどの市区町村は10%となります。

まとめ

確定申告の流れはアフィリエイターに限らず、このような流れをつかんでおくとよいでしょう。

アフィリエイト収入が大きくなっても経費や所得控除で節税する事は可能です。
もしも迷ったら弊所のスポット相談もご利用下さいね!

以上がアフィリエイトの税金の計算方法についてでした。
あなたのアフィリエイト生活に幸あれ!(数日前に私のサイトの一つが飛びました(;ω;`)

お問合せ、ご相談のお申し込みは以下「問い合せフォーム」をご利用ください。

ブログ・SNSに書きづらい内容はメルマガで

ABOUT US
高橋 輝雄
税理士・FP・元SE。アフィリエイトなどのネットマネタイズも日々研究し、HP・ブログ運営も自らの手で行っている。また、「税務のことをいかに一般の人に分かりやすく伝えるか?」という事を大事にしている。個人事業主と中小企業の顧問や税務調査立会に定評がある。情に厚く大変涙もろい。