こんにちは。東京都中央区日本橋茅場町の税理士 高橋輝雄(@teruozeimu)です。
アフィリエイトで報酬が振り込まれるようになるとホントに嬉しいですよね!しかし、それとともに忍び寄ってくるのがお上の年貢ならぬ税金です(笑)
税金に詳しい人と言えば税務署の職員か税理士というところ。ただ、税務署ですと内容を詳しくは教えてくれても経費のグレーゾーンや節税というのはまず教えてくれないでしょう。
そこでアフィリエイトを始めてから税理士に相談してみたいと思うことは、やはり経費の範囲についてではないでしょうか。このページではアフィリエイトの経費に焦点をあてて解説いたします。
アフィリエイトの収入は何所得になる?
アフィリエイターの収入には所得税がかかります。所得税はその名の通り所得(簡単にいえば利益みたいな感覚)に税率をかけて計算します。
アフィリエイトの所得は事業所得または雑所得となり、所得を計算するには収入から必要経費を差し引くことになります。税法に基づいて計算するわけですが、日本の所得税というのは費用の概念があいまいで、どの程度まで経費に計上できるのかは素人だと非常に難しいのです。
アフィリエイトの所得=アフィリエイト収入(確定報酬)▲必要経費
何でも必要経費にしてしまうと何かまずい?
必要経費の範囲があいまいなら何でも経費にして確定申告したら何かまずい事でもあるのでしょうか?
正解は「かなりマズい事があります」です。
そう、もし経費の内容が間違えていると税務署から指摘されたら単にそれを修正すれば良いではありません。修正した正確な確定申告書(正確には修正申告書)を再度提出しなければいけないのです。そして下記の税金を払います。
- 経費が少なくなることにより大きくなった所得分の税金
- 税金を少なく申告していた事によるペナルティの税金(過少申告加算税)
- 最初の申告期限から修正までの遅延の税金(延滞税)
- 修正申告した事により増えた住民税
- 上記の増えた住民税の遅延の税金(延滞金)
というように修正で確定申告するとかなり影響があります。ですからできるだけ最初の確定申告の内容が正確でないといけないんですね。
アフィリエイトの事業で必要経費になるものとは?
前提としてアフィリエイトの事業で必要だからと支出したものが必要経費です。それ以外のプライベートな支出は経費にはなりません。
たとえば、アフィリエイトのおもな必要経費となる費用としては、まずパソコン代やスマホ代がありますね。しかし、パソコンやスマホは当然プライベートでも使用するので、パソコン本体やスマホの機種代金などは、どこまで費用にしていいものか悩むところでしょう。
また、パソコンなどは金額によっては一括でその年の費用にできず、減価償却という経理が必要になる場合もあります。このような複雑な経理についてもよく分からないかもしれませんが、税理士に相談すればきちんと処理の仕方を教えてくれます。
さらに自宅で仕事をしている人はその一部も必要経費にする事が可能になります。ただし家賃や光熱費をどこまで費用にできるかもよく考えなければなりません。家賃であれば使っている部屋の面積で按分したり、電気代は使用している時間で計算したりと、こちらも煩雑な処理が必要になります。
これらをしっかりと選別して必要経費にするか否かの処理をするのは、先に挙げたような無用な追加の税金を払わない為です。もしも税務署から調査が入ったとしても安心です。
アフィリエイトの税務も税理士により扱いがさまざま
アフィリエイトの税務もやや特徴があると言えます。
まったくアフィリエイトを知らない税理士もまだまだ多いのでまずアフィリエイトの話を一から説明しないといけない場合もあるでしょう。特に高齢だったりIT関係の知識が乏しい税理士であればその概念を理解してもらうのに苦労するかもしれませんね。
それだけにアフィリエイトに精通している税理士であれば、最初から自分の事業を理解してもらうのが楽です。また、自分では気づかないような費用の計上の仕方を教えてくれることもあります。
このように、税務処理の仕方を正しく知るために、プロである税理士に依頼してみることを検討してみましょう。そのうえで税金を少なくするという節税も考えていけたら良いですね。
ただ、あまり利益が出ると「確定申告」とやらで税金を計算する必要があるんだそうな…。
確定申告ってイベントは毎年耳にはしていたけれど、実際のところ内容はよく分からない。必要経費って何ぞ?