こんにちは。東京都中央区日本橋茅場町の税理士 高橋輝雄(@teruozeimu)です。
クライアントの不動産業様から新たな入居者の確定申告書の内容について問い合わせをいただきます。
自らの引越の契約もしていて思い出しました。(あ、自分は問題なく審査に通りましたよ)
今日はそんなところから。
税金のためだけの確定申告は危険
基本的に私に質問がくるときには、確定申告の「所得金額がマイナス」のような内容に不安がある場合です。
その他にも
- 売上高が結構な金額なのに、所得金額はかなりマイナス
- 債務超過がかなりの金額である
- 科目から推測するにプライベートな経費も入っている
- 社長の役員報酬は多いけれど会社は大赤字
上記のような場合、貸主側からすると、イメージは悪い(貸すかどうか不安になる)ものです。
本人は「自分お金あるから十分に家賃払えるよ」と口では言っていても審査で落ちる可能性は高まります。
そういう意味でも公的な確定申告の数値は大切になってきます。
納税が少ないからハッピーではない
税金だけに目を向けてみれば、税金が少なければ嬉しいかもしれません。
ただ、社会的な評価は厳しくなるということは覚えておきましょう。
これは法人の社長様たちにもよくお伝えする言葉なのですが、
会社を成長させるためにはある程度は納税すべし
と言っています。
この意識がないと、
経費を増やして納税を減らす=キャッシュが出ていく=次に向けての投資ができない
という悪循環になるからです。
会社の社宅の審査の際には、源泉徴収票だけでなく勤務している会社自体の決算書も提出する時があります。
節税策のために社宅にしようとしても、財務内容が悪いと法人契約できませんのでご注意ください。
その他、住宅ローンを組むときにも同じことが言えます。節税のし過ぎで家を購入できない社長を何人も見てきました。
まとめ
クライアントの不動産業様は、とても仕事に真面目なところなので入居者の審査もしっかりとします。
それだけにオーナーさんたちからも信頼が厚い事でしょう。
怪しげな確定申告書を出して来る人は入居審査に落ちるコトがあると覚えておいた方が良いでしょうね。
余談ですが、入居審査に合わせて早急に作らせたのか、内容が滅茶苦茶な試算表を目にすることも多くあります。
こちらは「人の振り見て我が振り直せ」とつくづく感じます…。
税金を払うことは無条件に悪だと考えていらっしゃる方は実際のところ多いです。
「税金は多すぎず・少なすぎず」
適正な納税をするのを助けるのが、私の仕事の一つであると考えています。
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