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税務調査|個人事業主や個人にも税務調査は来ますよ!

こんにちは。東京都中央区日本橋茅場町の税理士 高橋輝雄(@teruozeimu)です。

ここ数日で2件の税務調査が入りました。

何度経験していても、税務調査依頼をする税務署からの電話には背筋が伸びます(笑)

実施は来月ですが、10月はなかなかスケジュール調整が必要になりそうです。

 

税務調査は来ると思っていた方が良い

新規の問い合わせの時の質問でよく出るのが

  • ウチの会社は規模が小さいから税務調査は来ないですよね?
  • 知り合いの会社は10年間も来ていないから、ウチも来ないでしょう?
  • まだ会社設立して2年も経ってないし、税務調査は来ませんよね?

 

恐らくこのように聞いてくる方は、税理士という税金に関してのプロが

税務調査は来ませんよ

という言葉を聞く事で安心したいのでしょう。
しかし、そんな言葉は私は言えません。
というのも実際に2期目に税務調査が入った会社も見ていますし
会社の規模が大きくなく、赤字の会社でも税務調査はありました。
だからこそ安易に「税務調査は来ませんよ」とは口が裂けても言えません。
仮に来ないからとずさんな経理をするようなお客様はそもそも自分とは合わないのですが…。
ですので、知人が~とか、周りは~とかのように周囲を参考にするのはやめた方が良いと思います。
税務調査が来るなんてのは都市伝説だ!!

なんていう、とても驚いた言葉を聞いた事もあります。

 

税務調査は夏からが旬

税務署の「事務年度」という言葉を聞いた事はありますでしょうか?

事務年度は会社でいう会計期間のことであり、

毎年7月1日から翌年6月30日までとなります。

ですので、その期間が終わる度に税務署では人事異動があります。
ほとんどの場合、税務署の職員は数年で他の税務署に異動します

色々と理由はあるようですが、一番大きい理由としては

ずっと同じ税務署にいることにより、地域の会社と担当者の癒着を防ぐことではないでしょうか?

という事で、その異動が落ち着くのが夏前ぐらいであり
異動が一段落した後の今頃(9月あたり)から税務調査が活発に行われるというわけです。

逆に、事務年度終盤の5月などに税務調査があると、

税務署は自分の異動までに調査を完了しなければならないために

やや焦ってたりもします。

最終的に異動までに完了しなくて、後任に引き継がれる事もあります。
その場合には、こちらもまたイチから今までの状況を説明したりと面倒だったりなんて事も…。

できればすんなりと落としどころを見つけて、実施した担当者で終われるのが一番です。

 

お土産なんて信じるな!

もちろん、税務調査で内容に何も問題がなければ「是認」という事もあります。

この是認となると、税務調査を実施しましたが何も問題がありませんでした。

という通知書を税務署からもらう事ができます。

国税通則法が改正される前は、何も通知ももらえなくて、

問い合わせると「是認です」なんてなぁなぁなこともありましたが今は必ず通知されます。

 

受験生の時に知り合った会計事務所勤務の方からこんな事を言われたことがあります。

税務署が税務調査に来たら、必ず何かしら調査官の成績になる

お土産」(調査での指摘事項を持って帰らせるという意味で)

を持たせて返さないと調査が終了しなからダメだよ。

私は当時はまだ一般企業を退職しての試験勉強中で調査に立ち会ったこともありませんでした。
ですので、税務調査の事は全く分からなかったから、そんなものなのかと思ったものです。
ですが働いてみて分かったのは、それは完全な間違いだという事。
正しい処理をして正しい納税をしているのであればお土産など必要ないのです。

逆にそのような事をしているのであればクライアントを税務署に売っているようなもの。
税理士は税理士法では中立の立場でいなければならないとされています。
しかし、クライアントを売るような行為こそ税務署寄りに立っていると言えるのではないでしょうか?

残念な事ですが、色々と話を聞いているとそのような税理士の先生も多いようです。
私はこちらが正しいとか、税法的に根拠のない主張を税務署がしてくる場合には
必ずこちらは対抗するようにしています。

 

まとめ

税務調査が来る・来ないに限らず、まずは普段からきちんと経理する事が重要ですね。

きちんと経理するのが損だと思っている社長さんも多いようですが、
それは間違いだとも私は思っています。

税金を減らすためだけに利益を少なくしていた結果、
銀行の借入の時に苦戦してしまうなどという場合もあります。

ですので、税金を納めるのは「悪」とは一概には言えません。

どのようにしたら一番良い流れとなるのかは、やはり税理士に相談が良いと考えます。
将来的なビジョンを共有すれば必ずやアドバイスをもらえると思います。
「高橋輝雄税務会計事務所」では税務を初めとして、幅広く皆様の相談をお待ちしております。

 

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【編集後記】
今週は出社しては祝日という事で変則的な週でしたね。
やはり仕事はメリハリをつけないといけないなと。
事務所を自宅から切り離したことで、強制的にややメリハリを
付けることになりました。
今のところは良い効果が出ています。
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ABOUT US
高橋 輝雄
税理士・FP・元SE。アフィリエイトなどのネットマネタイズも日々研究し、HP・ブログ運営も自らの手で行っている。また、「税務のことをいかに一般の人に分かりやすく伝えるか?」という事を大事にしている。個人事業主と中小企業の顧問や税務調査立会に定評がある。情に厚く大変涙もろい。